櫟谷七野神社|京都にあった!浮気封じ・復縁祈願の決定版!

2017年5月18日

平安京の北のシンボル「船岡山」の南東、京都市上京区の西陣の真ん中、住宅地の路地の奥に隠れるように鎮座する「櫟谷七野神社」は、全国的には有名ではないが由緒ある神社である。

「櫟谷」とは、この辺りの昔の地名である。「七野」とは、かつて船岡山の山麓に広がっていた七つの原野「紫野・禁野・柏野・北野・平野・蓮台野・内野」を指すとし、「七つの野の鎮守として櫟谷に鎮座する神社」という意味になる。というのが一般的である。

他にも、この場所にあった「賀茂斎院」を廃止したあと、屋敷に祀られていた七柱の神々をここに祀ったという説、春日大神に加えて、伊勢・八幡・賀茂・松尾・平野・稲荷の6大神を順次勧請し合祀したという説など、はっきりとしない。

広告

櫟谷七野神社について

櫟谷七野神社の創建

「櫟谷七野神社」の創建年代は定かではない。

社伝によれば、

西暦850年、55代文徳天皇の皇后が懐妊した際、安産祈願のため、大和の春日大社から春日大神をこの地に勧請した

とする。

その当時は、純粋に春日神社だったようだ。

櫟谷七野神社の祭神

その後、多くの神々を合祀していったことにより、、、

現在の「櫟谷七野神社」の祭神は、高沙大神・春日大神・武甕槌命 他19柱とされている。

合計22柱も祀られていることになる。

スポンサーリンク

櫟谷七野神社のご利益「復縁・浮気封じ」

「櫟谷七野神社」のご利益は、何といっても「浮気封じ」「復縁」である。

極めてピンポイントなのである。これだけの神々を祀りながら、凄まじくピンポイントだ。潔さすら覚える。

と思っていたら、普通の恋愛成就の御利益もありとのこと。よかった。

なぜ「復縁・浮気封じ」なのか?

雍州府誌によると、

宇多天皇の皇后は、天皇の寵愛を取り戻そうと祈っていた。すると夢告に「社前の白い砂を三笠山の形に積み、祈願せよ」とあった。それに従って大和の三笠山を白砂で築いたら、天皇の寵愛が戻った。その後、白砂でつくる山を「高砂山」と呼ぶようになった。

と伝える。

三笠山とは「御蓋山(みかさやま)」

春日大社の神奈備山で、春日大社の祭神である武甕槌命が、枚岡神社から勧請されたとき、白鹿に乗って降り立った場所とされる。

すなわち、三笠山とは春日神の象徴である。

宇多天皇の在位期間は887年~897年。この期間に、この風習が成立していったということになろう。

主祭神の「高沙大神」は、「浮気封じ」の御神徳を広く世間に広めるために、庶民にわかりやすく名付けられた神名なのだろうと想像する。。。

復縁・浮気封じ祈願の手順 高砂山祈願

正式名称は「高砂山祈願」という。浮気封じ・復縁・恋愛成就にご利益ありとされる。

当社は基本的には無人なので、すべて自分で行うことになろう。

手順は、、、

  • ご本殿に参拝。
  • 拝殿横に白砂(白石)が詰められた袋をとる。
  • 白砂を専用台に「三笠山の形」に積む。

  • 袋に入っているおしぼりで手を拭く。
  • 袋に入っている用紙に祈願の願意を記入する。
  • 初穂料1000円と祈願申込用紙を賽銭箱にお納める。

そうすると、神前にてご祈願して頂けるわけだ。

さらに、ご神符が欲しい場合は、別途1500円。
特別ご神符 なるものも登場。別途2000円。

後日、郵送して頂ける。

次ページに続く

スポンサーリンク