由義神社| 由義宮跡に鎮座する八尾木の産土神は「足腰の神様」かもしれない!

2016年11月19日

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由義神社は大阪府八尾市八尾木にある神社である。「ゆげ」とも「ゆぎ」とも言われているのだが、はっきりしない。

ここいらから旧大和川までの一帯は、弓作りの部族である弓削氏の本拠であった。よって南に行くと弓削町・東弓削町という地名があり、そこに東西に分かれて二社の弓削神社が鎮座している。そちらは式内大社である。

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由義神社について

由義神社 概要

  • 所在地   大阪府八尾市八尾木北5丁目172
  • 電話番号  072-991-9727
  • 主祭神  素戔嗚尊、少彦名命
  • 創建年      奈良時代(伝)
  • 社格   なし
  • 公式HP     なし

由義神社 アクセス

MAP

最寄り駅

  • 近鉄大阪線「高安駅」徒歩20分

駐車場

  • なし

由義神社の創建

創建年代は定かではない。社伝によると、以下の通りである。

由義神社は 由義宮(西の京)に、神護景雲(じんごけいうん)三年(七六九)稱徳(しょうとく)天皇たびたびこの地に行幸され、その宮域は若江、大縣、高安三郡にまたがる広域の中心由緒深い宮跡に、広大な氏地と氏子により崇敬(すうけい)の精神をもって造営され、その規模、格式共に近隣に比をみない堀を巡らし、森をようした荘厳(そうごん)な式内河内五社の一社である立派な旧社であった・・・

由義神社の由緒書より

しかし、式内河内五社とは何だろう。牧岡神社、恩智神社、由義神社、弓削神社、御劔神社の五社であると「八尾市観光データベース」に記載されている。(牧岡は枚岡の誤植と思われる)

しかし、延喜式神名帳に弓削神社二座の名はあるが、由義神社の名はない。

由義神社の祭神

祭神は「素戔嗚尊」と「少彦名命」である。

この二柱の神を祀ることになった経緯は社伝によると、以下の通りである。

江戸時代、貞享(じょうきょう)三年(一六八七)氏地に天然水害多く、氏子は霊験(れいけん)あらたかな祭神素盞鳴命(すさのおのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀(まつ)り、神社を再建して由義神社と稱す。

由義神社の由緒書より

どうやら現在の祭神は、この時から祀られたようだ。そして再興されたと記載されてるわけだから、長らく社殿は無かったということになる。

同じ弓削氏の神社でありながら、弓削神社は「饒速日尊」を筆頭に物部氏の祖神を祀り、弓削氏の祖神を祀るのに対して、こちらが「素戔嗚尊」であることに少し違和感を持っていたのだが、これで納得である。

もちろん素戔嗚尊も物部氏の祖であるとする説も無いこともないのだが、江戸時代のこと、おそらく牛頭天皇を祀ったのであろう。明治に「素戔嗚尊」に改名したと思われる。想像である。

由義神社のご利益

家運隆昌、五穀豊穣、災害防除とされている。が、こちらを参拝したあとに、不思議なことが起こった。それは、参拝記録で述べたいと思う。

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由義神社 参拝記録

八尾市の八尾木。最寄駅は近鉄大阪線の高安駅か恩智駅だろうが、徒歩で30分はかかるだろう。車でのアプローチをお勧めする。

神社に駐車場は無い。よって近所のサンディというスーパーマーケットに駐車させてもらうのがよいとと思うが、かわりに何か買い物をしてあげて欲しい。

鳥居

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なかなか立派な扁額である。

鳥居の右横には由義宮跡の石碑がある。

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御手洗所

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御手洗所と呼ぶ。

龍の水口だ。目が生きている。

絵馬所

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その隣には「皇大神社」

皇大神社

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旧狛犬

拝殿の両脇に屋形で囲われた狛犬が安置されている。

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1796年(寛政8年)の奉納で、八尾市にある神社の中では3番目に古い狛犬らしい。一番と二番は調べたがわからなかった。

拝殿

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こちらは新しい狛犬さんである。拝殿はなかなか重厚な趣きだ。

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拝殿に掲げられた額。その下の彫刻が素晴らしいのである。画像では伝わらないが、実物を見ると迫力がある。

二礼二拍手一礼。こちらの神社は、一言で表現すると「おだやか」な神社だと思う。

拝殿内部と幣殿

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午前中のため、南東からの日差しが眩しい。おごそかな気分になる。

本殿の真裏

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参拝所は設けられていないが、裏に回ると少し「気」が違う。少し重く強い。

本殿

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最後に

参拝を終え自宅に帰ったのだが、階段を上る途中で驚いた。膝が痛くないではないか!

実は、1週間前から膝が痛くて階段の上り下りが大変だったのだ。今日の朝も階段を降りるときは厳しかったのに、その痛みがほとんどない。

他に何もしていない。コチラに参拝しただけなのだ。これはご神力と言わざるを得ないと思う。

ご利益に「足の守護神」を付け加えようと思う。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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